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南阿蘇産レモングラスの美味しさの秘密

南阿蘇のレモングラス。写真:クマモト敬和

南阿蘇農園では8~10月にかけて、レモングラスの収穫が行われています。

ことしで5年目を迎えるレモングラス栽培ですが、スタート当初から栽培期間中は農薬・化学肥料未使用栽培を徹底。土づくりにこだわった自然栽培を目指して、農園スタッフは日々、奮闘しています。

そしてその思いがお客様にも伝わり、「農園のレモングラスは、とにかく香りがいい」と大好評。
毎年この時期を心待ちにされている方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、その魅力を探ってみました。

土づくりの重要性

南阿蘇のレモングラスは土づくりから重要です。

安全・安心で品質のよいハーブ作りに欠かせないのは、豊かな土づくりです。

農園では、農地全体に有用な微生物を定着させ、その力で植物の生長を促す“ぼかし肥料(EM菌を培養した土)”を約2ヶ月かけて仕込み、それを使用しています。

「ハーブはもともと自然の中に自生しているもの。過度に肥料を与え過ぎてしまうと、香りや味が変わってきてしまうんです。だから肥料は、最低限の量しか使いません。その分“土”を元気にして、ハーブをのびのびと育てています」とスタッフの新井さん。

この“生きた土壌”がベースだからこそ、青々とした色合いと香り高く新鮮な味のレモングラスが育っているんですね。

南阿蘇の恩恵を受けて

南阿蘇の風景。写真:クマモト敬和

2002年に国際連合食糧農業機関より、世界農業遺産に認定された阿蘇。
レモングラス栽培は、この美しく豊かな自然環境を利用して行われています。

農園では毎年3月中旬~4月上旬にかけて畑作りがスタートし、5月に株分け、定植をしていきます。

定植後は、レモングラスの根が活着するように水を農場いっぱいに潅水するのですが、この時に使われるのが南阿蘇の流水です。

南阿蘇は日本名水百選のひとつ「白川水源」や平成の名水百選「南阿蘇村湧水群」など約11ヶ所の水源があり、まさに地下水の宝庫。

農園のレモングラスたちも、この清らかでおいしい水の恩恵を受けてどんどん成長していきます。

レモングラスの収穫

南阿蘇農園のレモングラス。写真:クマモト敬和

8月中旬。いよいよレモングラスの収穫がはじまります。

スタッフによると「ことしは、適度な雨と日差しを浴びて、とても大きく成長してくれたようです」とのこと。その背丈は120~130㎝。

成長したレモングラスを抱え込んで、鎌で1株ずつ刈り取っていきます。これを毎日、1時間半かけて約200kg程収穫し、その後、選別作業に入ります。

結構な重労働ですよね。

南阿蘇のレモングラス畑。写真:クマモト敬和

一番摘みが終わった後のレモングラス畑。
次は1ヶ月後に2度目の収穫を行います。

自社工場でのカットと乾燥

南阿蘇レモングラスの乾燥風景。写真:クマモト敬和

収穫されたレモングラスは、自社工場でカット・乾燥をして摘みたてハーブティーに加工されます。

カットの長さは15ミリ。乾燥する時の温度は80度で、乾燥時間は8時間。そう決まっています。試行錯誤を重ねた結果、この割合が一番、色鮮やかで香りが引き立つレモングラスになるのだそう。

さらに使い勝手もいい長さで、すべてにおいて計算しつくされています。

皆さんのお手元に

8~9月に収穫されたレモングラスは、「一番摘みレモングラス」として味わっていただけます。
農園スタッフが愛情いっぱいに育てたレモングラスをぜひご堪能ください。